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「こんにちはー」
 控え室。
 ひょい、と出入り口から顔をのぞかせたのは、聡の初めて見る顔の女性だった。
 黒のスーツにタイトなスカート、そして白いシャツ。秋近しというのに、いかにもリクルートです、といったスタイルの女である。背が低い、まるで……子供みたいにも見える。
「はじめましてー、私、冗談社の新人、大森妃呂です。セイバーの特集記事を組むにあたりまして、ミカリさんの代わりに、急きょ、担当になりました、よろしくですっっ」
 と、聡が何か言う前に一気に言い切った女は、頬を赤らめて正面から聡を見た。
「あ、はぁ……こちらこそ」
 その顔に、ふと聡は郷愁をかきたてられた。
 何かに似ている、おかっぱあたまで、目のきょろきょろっとした、昔再放送で見たアニメキャラの……
「……なんだっけ」
「え?」
「あ、すいません、ひとり言で……」
 と、聡は慌てて頭を掻き、居住まいを正した。
 けげん気な顔になった女は、いかにも童顔だが、少なくとも社会人である以上、聡よりは年上に違いない。
「ミ……、阿蘇さん、担当変わったんですか」
 鏑谷プロの撮影所。
 聡の出番は一時間後で、聡は一人、専用の控え室でコーヒーを飲んでいたところだった。
 ようやく聡は、ミカリが自分の取材に来ない、という奇異に気付いていた。
 デビューして以来――いや、デビュー前からのつきあいになるが、こんなことは初めてだ。
 それは目の前の大森と名乗った女も察しているのか、少しきまずそうに首をかしげる。
「ハイ、ちょっと御指名がありましてー、ミカリ先輩、もてもてだから」
「……指名……?」
「取材の逆指名ですー、すごいスクープになりそうだから、ミカリさん、どうしてもそっちに行くって」
―――すごいスクープ?
 何だろう。
 先日婚約を発表した、反田隆夫と、松田奈々のことだろうか。それとも離婚発表した、大田真央と松原健のことだろうか。いずれにしても、ミラクルマンセイバー特集などよりは購買率の上がる記事に違いない。
「そうっすか、じゃ、よかったですね」
 何がいいのか判らないまま、聡は曖昧に微笑した。
 そして、ここいらでもう、ミカリさんとの縁も――終らせないといけないな、と、静かな気持で思っていた。二年ごしの片思いも、この辺で終わりにしておこうと。
「じゃ、始めますねー、小泉さんから、二十分だけって言われてるんで」
 バックから機材を取り出し、大森は集音マイクを片手にさっそく話はじめた。
「ミラクルマンセイバーは、西暦二千年中盤の、未来世界のお話ですよね。イラク・北朝鮮との戦争がアメリカの大勝利に終わり、核兵器が通常兵器にまでなってしまった大国主義の世界。小国は次々と核武装をはじめ、人々は、より強大な力を求め、核以上の兵器の開発を急いでいる、そんな世界について、東條さん自身は、どう思います?」
「………………」
 えーと。
 聡は、ぽりぽりと眉の端を掻いた。
 そんな話だったっけ。
 近未来の、戦争賛美主義の世界だというのは頭に入っている。が、その背景についてまで、真剣に考えたことはない。
「セイバーは、そんな中、交通事故で死にかけているサトシの意識の中に入り込んできた奇蹟の力ですよね。暴力礼賛世界で、そんな神秘が起きたことに、どういう意味があるんでしょうか」
「………………」
 いや。
 そんなこと、考えてもみなかった。
 というよりなんなんだ。この女は、もしかしてオタク監督降木庭の信奉者か何かだろうか。たかだか雑誌の取材で、こんなことを聞かれたのは初めてだ。
「セイバーは正義の味方という描かれ方をしていますが、どうなんでしょうか。この世界では、時空のひずみから怪獣がいきなり出現していますよね。それに何の意味があるんでしょうか」
 そりゃあれだろ。
 毎回、怪獣が出てこないと、セイバーが戦う相手がいないからじゃないか。
 出てくることに、理由なんてそれしかないだろ。
「怪獣の出現が、各国の戦争に対する意識を一変させますよね。兵器の限界を知った人間は、争いをやめて力をあわせるようになる。それが、地球防衛局GANだと思うんです。そういう意味で、怪獣の出現そのものが、世界に均衡をもたらすとは思いませんか」
「……あ、あのぉ……」
「その怪獣をですね。倒すセイバーという存在そのものが、私には理解できないんです。セイバーは、そもそもどうして誕生したのか、怪獣は、何のために現れるのか。そこを考えたら、ものすごく奥の深い世界だと思うんですよね。ミラクルマンセイバーというのは」
「………………」
「もしかして、正義は怪獣にあって、セイバーはそれを倒すダークサイドの存在なのかもしれない。そう考えるとですね。サトシの正義感の欠落した部分とか、自己中心的な考え方しかできない部分とか、それが今の若者そのものの姿だとしたら、ひどく暗示的な感じがするんですよ。サトシが、セイバーに選ばれた理由っていうのが」
 しらねぇよ。
 つか、そこまで深い理由なんて、ないだろ、多分。
「私が分析するに、サトシというキャラクターは、これから、いい方にも悪い方にも転がっていく可能性を秘めている。それをね、どう回りが引き出していくか……、セイバーは、あるいはサトシの暗黒面を引き出そうとしているのかもしれないって思うんですよ。ほら、スターウォーズのダースベーダーみたいな感じ。その運命をぎりぎりのところで引っ張っているのが、今の時点で大黒隊長なんだけど、GANのメンバーとの友情も、これからは出てくるわけですよね。あ、そういえば、女性パイロットの仲村レイラさん、あの人も、今後、サトシの恋愛の相手かなにかで浮上してくるわけですか」
「……いや……それは、ないと、多分」
 サトシには、あのうざったい、性格の悪い愛香がくっついている。
 足を怪我して以来、何かにつけてサトシを自分から離そうとしない女は、その実、サトシを本当に好きなわけではない。
 ただ、一人になるのが寂しいだけだ。歩けなくなって以来、友達も彼氏も遠ざかった。その隙間を、都合のいい男に埋めてもらっているだけだ。
 夏目純は、からっとした面白い女の子だが、愛香という役柄だけは、聡はどうも好きになれない。
「視聴率は、下がり気味だって話ですけど、もともと話題が、本編以上に先行してましたからね。それはある程度仕方ないと思うんです。10年ぶりのミラクルマンシリーズ、往年のファンからは評判が悪いって言われてますね。でも、私、これ、かなりマニアの間で受けてると思うんです」
「はぁ……」
 言いにくいところをズバズバ言うのは、冗談社の記者ならではだ。
 だが、この大森という新人は――すごい自己完結能力の持ち主という奴なのではないだろうか。
「確かに今は、すべてがぎこちなくて、毎回毎回、ちょっと首をひねりたくなる部分はありますけどね。謎が各所に散りばめられて、1話完結といいつつ、どうも終わり方がすっきりしない。あと、映像が綺麗すぎますよね。出てくる人も全員美形だし。そこが、元々八ミリフィルム時代のシリーズファンから嫌がられてるとこだと思うんです。ただそれも、新シリーズならではの冒険で、受けるとこからは相当受けると思うんですよ」
「そ、そうですね」
「とにかく、セイバーが誕生した謎と、サトシを取り巻く人間関係に、面白くなる要素があると私は思ってるんです。レイラと愛香ちゃんとの三角関係、楽しみにしてますから」
「……はぁ」
「じゃ、今日はそれくらいで」
 と、プチッと、集音マイクを切った女は、「あー、初めての取材って緊張しちゃいますっ、いいものが録れてたらいいんですけど」
 と、頬を染めてぺこりと頭を下げる。
 いいものも何も、帰って聴いてみれば……たぶん、ミカリさんだけでなく社長の九石さんも激怒するはずだろう。なんたって、聡のセリフは「はぁ」とか「そうですね」しかないはずだから。
「じゃ、次のオンエア終ったら、その時にまた取材させてくださいねー、そうだ、これ、名刺です」
 と、差し出された名刺を受け取り間際、聡はあっと、声をあげた。
「カリメロ……」
「え?」
「あ、すいません、一人ごとです、ハイ」
 カリメロだ。
 カリメロか、プリシラ。
 ようやく初見で感じた印象の正体を納得し、聡は、ははは、と誤魔化し笑いを浮かべてみせた。


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「シーン6、テイク17、カメリハいきます」
 カンッ、とカチンコが鳴る。
 スタジオの隅に立っている聡を見て、こちらを見た降木庭が、一瞬けげんそうな目になった。
 マネージャーの小泉旬は先に帰っていた。この後の聡のスケジュールは、8時からのラジオ撮りのみ。STORMが唯一看板を背負ってやっているラジオ番組だ。全員で出るわけではなく、交代で担当する15分の短い番組。
 大抵は二時間前からスタジオに入り、打ち合わせと準備をするのだが、それを一時間縮め、まだ、撮影の終らない鏑谷プロの撮影所に残ることにした。
 自分の出番がないのは判っている。が、なんとなく――その日は、他の出演者の芝居を見てみたくなっていた。
 冗談社の記者ですら熟知しているセイバーの世界感。それを、主役である聡がまるで理解していないというのは、どうなんだろう。
 初めて聡は、そのことの異常さに気付いた。
 忙しいから、子供向けの話だから――どこかで自分は、全てを適当に流していなかったろうか。
 深夜に帰宅してから、何故かそれがむしょうに悔しくなって、自転車でビデオ屋に走っていった。借りれるだけ……昔のミラクルマンシリーズを全部借りた。で、「母ちゃん、セイバーのビデオ、撮ってる?」と、寝ていた母親をたたき起こし、初めてオンエアされている回を全部観た。
 で、今日は徹夜明けだ。
 時間が許す限り観た印象は、やっぱ、面白くねぇじゃん。の一言につきた。
 特撮にも怪獣にも、着ぐるみヒーローにも興味がない。1話完結の話は、昔のものになればなるほど、ストーリーが有り得なくて、くだらない。
 ここをこうすればいいのに。あそこで恋愛関係を強調すれば、もっとドラマとして面白くなるのに。
 その歯がゆさは観ていてすごく感じた。そのカタルシスが、まだ徹夜明けの頭のどこかに残っている。
 その聡の目の前で、カメラリハーサルが開始される。
 第5話の撮影。それは、聡のスケジュールの都合もあり、主役抜き、トモヤ隊員をメインにしたストーリーになっていた。
「僕には判りませんよ、一体、あの巨人は、どこから現れて、何が目的で闘っているんでしょうか」
 トモヤ隊員である。
 尾崎智紀。なんとかボーイのグランプリを取ったとかいう、身長180を超える美男子である。で、何かにつけて聡に冷たく当たる男。
 ドラマ出演はこれが初めてのはずなのに、演技は――少なくとも聡よりは上手かった。人気も急上昇中だというし、出番も、主役を食うくらい多い。
 実際、こいつが主役だったらよかったんだよ――。
 さきほど読んだばかりの企画書を握り締めながら、聡は、びしっと隊服に身を包んだかっこよすぎる男を見つめた。
「セイバー……誰がつけた名前だろうな」
 すっくと立ち上がったのは、先日カリロメさんが言っていた、女性パイロットの仲村レイラだった。オーディションで抜擢された無名の女優だが、そうしてみれば綺麗な人だ。短髪で薄化粧。男言葉がさらりと決っている。
「俺は認めませんよ、奴が救世主だなんて、まだ信じられない」
 それに、尾崎――トモヤ隊員が噛み付いている。
 そうか、こうしてみれば、現場だけでなく、ドラマの中でも、尾崎と聡は対立しているわけだ。
「自分は認めてもいいと思っている。現に、何度も命を救われた」
 レイラはクールにそう言い、ヘルメットを片手に室内を出て行く。
 か、……かっこいいじゃん。
 聡は素直に、その後姿に見惚れていた。
 そして、レイラを見送るトモヤ隊員の視線を見て、ふと思った。
 トモヤ隊員が、レイラを好きだったらどうだろう。聡もレイラに惹かれていく。そういう展開もまた、面白いんじゃないだろうか。
「奇蹟の存在、だからミラクルマン……大衆のつけた名前だが、悪くはない、ミラクルマン、セイバー」
 大黒隊長が最後にそう締めくくり、「カット」
 カメリハとは思えない完成度と緊張感。
 降木庭も何も言わない。
 現場はちゃくちゃくと、本番に向けての段取りを始めている。
「よう、キレンジャー」
 背後からしわがれた声がしたのはその時だった。


                    13


「な、なんなんすか、もう」
 現場から連れ出された聡は、思わず非難の声をあげた。
 聡の肩先くらいまでしか背丈のない枯れ木のような老人は、それでも、聡の腕を振り解こうとしない。
 老人――聡をかつて、黄レンジャーと呼んで侮辱した、鏑谷プロ創設者とかいう男である。
 相変わらず、清掃会社のおっさんみたいなつなぎの作業着を着ている。
 が、腕を引かれ、撮影所の中を引きずられるようにして歩いていると、通り過ぎる人が、必ず足をとめて頭を下げているのが分かった。それも儀礼的な挨拶ではなく、心からの尊敬をこめて。
「ほら、ここだ」
 老人が、目の前の扉を開けた瞬間、むっとした悪臭が鼻をついた。
 聡は思わず、手で鼻を覆っていた。
 広さにして、二十畳程度の部屋だった。そこに、スペースが許せる限りのパソコン機器が詰め込まれている。その前に座っているのは、総勢で十人程度の男たちだった。いや、よく見れば女――もいるようだ。ふっくらした体格に三つ編みをしている人がいる。
 パソコンの合間合間には、企画書やらコンテやら、戦闘機のフィギュアやらが、ごちゃごちゃにひしめていてる。
 扉が開いても、男たちは振り向きもしなかった。死んだような目で、PCのマウスを手繰る手を止めようともしない。
 臭いのは、彼らの体臭だとすぐに気付いた。みな、蓬髪に無精ひげが生え、足元にはコンビニ弁当の殻や紙パックが投げ捨てられたままになっている。
 窓際に、しおれかけた一厘の向日葵があった。それだけが、唯一の清涼感といった感じだ。
「あ、これは会長、失礼してます、忙しいもんで」
 と、髪を三つ編みにした小太りの人がようやく振り返って頭を下げた。
 女と見えた後姿は、声と顔を見れば、まごうことなき中年男だった。
 聡は思わず引いていた。み、三つ編みはねぇだろ。それになんだ、このTシャツ……エヴァンケリナンとかいうアニメの……。
「順調かい」
 鏑谷会長は、そう言って、ずかずかとゴミだめを踏み荒らして、三つ編みのところへ歩み寄っていく。聡も仕方なくその後についていった。と、いうより、わけがわからなかった。
―――なんだ、ここは?なんだってこんなところに連れてこられたんだ、俺。
「まぁ、緑の回っすからね、こんなもんっすよ」
 三つ編みは、画面から目を離さずに言う。
 聡が覗き込んだ画面には、戦闘機が青空を背景にしている画像が映し出されていた。
「緑の回って……なんっすか」
 聡は思わず聞いていた。
「ああ、グリーンバックのことっす。降木庭組の撮影は、合成が異様に多いでしょ。だから緑の回。もう、俺らに死ねって言ってるようなもんっすからね。第五話の合成カット集なんて、現代用語の基礎知識軽く超えてますよ、で、それが全部緑色」
 男は異様なほどのハイテンションで饒舌に応えてくれる。
 グリーンバック。
 それは、聡にも判る。撮影で一番苦手なところだ。緑の背景の前で、一人で演技させられて――あとでそれが、合成として使われる。
 そして、聡はようやく理解した。ここは――その合成CG、いわゆるコンピューターグラフィックの作業場だ。
「今……なんの作業してるんですか」
 近づくと泥のような体臭で、眩暈がするほどだった。髪など油でぎらぎらしている。
「レギュラーの3D合成です。コックピットに座るトモヤを俯瞰図でトラックアップするんです。背景はマットペイントで、これは、マットペインティング班がやります。なぁ、藤木君、もうすぐそっち送るから」
「りょーかい」
 右端のデスクから、死んだような声がした。
「マットペイントって……?」
 その声の方をちらっと見ながら、聡は続けて聞いていた。
「えーとっすね、実際にない風景を、そこにあるように描いちゃうんですよ。ミニチュア使う時もありますけどね、今は、マットペイントが主流なんす。ペインティング班長の藤木君は、この世界じゃトップクラスでね。映像の魔術師だって言われてますよ」
 聡は、昨夜見たばかり、セイバーの映像を思い出していた。
 そう言えば、ミニチュアセットなど見たこともないのに、どうやって基地なんかを撮影したのかな、と思っていたばかりだった。
「それにしても、くせぇな」
 顔をしかめながらそう言ったのは、鏑谷老人だった。
「何日泊まりこんでんでぃ、みんな死んだ鯖みてぇな目ぇしてんじゃねぇか」
「四日ですよ、会長、まぁ、一週間で一話納期ですからねぇ、ひでぇ話っす」
 が、そう答える三つ編みの声は、何故か楽しそうだった。
「スタッフはそろってんのかい」
「はは、もう三人やめました。二人は失踪です。もう電話なんかも着信拒否」
「え、なんでですか」
 聡は思わず聞いていた。だってまだ、撮影が始まってから、そんなに間が立っていない。
「テレビシリーズで、特撮やるって、すげえ大変なことなんです。一週間に一話ってことは、一週間で、膨大な量の合成作業をしなきゃいけないってことなんすよ。それが一年続きますからね。もう限界ですって、まぁ、最後には、多分5人も残ればいい方です」
「しかも、給料安いしなー」
 と、隣に座っていた髭だらけの男が、ぼそっと口を挟んだ。
「安いんですか」
 聡が聞き返すと、
「ま、好きでやってることっすからね」
 三つ編みは、なんでもないようにそう言った。そして、
「今回は、主役がなんたらっつーアイドルでしょ。制作費の大半が、出演料に消えたってのもあると思うけど、結構予算がかつかつなんすよ。視聴率もいまいちになりそうだしね。多分、うちの会社が赤背負うことになると思いますよ」
 三つ編みがなにげなく言った言葉だったが、聡は凍り付いていた。
―――俺……。
 聡の給料は、月にして二十万たらず。
 はっきり言えば、新卒のサラリーマンより薄給なのだが、J&M事務所に入るギャラは、確かに――今のアイドルの相場を考えると、相当高値のはずだった。
「邪魔したな、ま、あとで差し入れいれさせるから、がんばりな」
 鏑谷会長がそう言って、来た時と同じようにずかずかとゴミを踏み分けて扉の方に歩いていく。
「この仕事、好きですか」
 聡は、三つ編みにそう聞いていた。
「誇りもってるよ」
 三つ編みは苦笑して、それだけを答えてくれた。













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