18


「たいして珍しくないけど、もみじ饅頭」
 久々に会う級友の顔は、本人が太ったと気にしているように、すこしだけふっくらして見えた。
「塩バター味なんだって、ポテチかっつーの」
 でも、元々がやせぎすだったから、今がむしろ健康的で、丁度いいような気がする。
 真白は笑って、手渡された小さな包みを受け取った。
「ありがとね、七生実」
「あー、やだやだこの匂い、いつの間にこんなド田舎が、私の故郷になったんだろうね」
 そう言うと、立ち上がった七生実は締め切っていた窓を開け放った。
 室内の明度が一気に上がり、真白は、思わず、身を硬くする。
 光をふいに開けられるたびに、無意識に起る身体の反応。
「あ、窓、駄目だった?」
「う、ううん、平気」
 母親から聞かされているのか、少し心配そうに、振り返って七生実。
 さらりとした肩までのストレートが、風に煽られて舞い上がる。
 大丈夫。
 真白は自分に言い聞かせた。
 ここは、大阪のあの部屋じゃない。
 私の故郷、私の部屋。
 大丈夫、大丈夫。
 夕暮れが近かった。国道の向こうに見える海面が、日差しを受けて煌いている。
 どこか遠くで、さおだけ屋の売り声がした。
 静かでのどかな、田舎町の夕景。
「急に来て、悪かったかな」
「家事手伝いにも飽き飽きしてたから、サボる口実できて丁度よかった」
 長身の友人は、そこだけは変わらない、大きくてセクシーな口で、声もなく笑った。
「真白の部屋って久し振りだよね」
「昔は、よく泊まりにきてくれたのに」
「だから今日、泊まるんじゃん」
「私のパジャマから、いつも足が飛び出してたよね」
 並んでベッドに腰掛けて、真白も自然に笑っていた。
 高校時代の親友で、そして、一時は完全に断絶していた相手。
 信じていた親友の裏切りがずっと許せないままでいて、ようやく携帯のメールを交換したのが、去年の夏のことだ。以来、たまにだが携帯で連絡を取り合う仲にまで回復した。
 そして今、直接会うのは去年の夏以来だが、不思議とぎこちなさも距離もない。
「晩御飯、何かな」
「まだ早いよ、七生実」
「だって、真白のお母さんのご飯、美味しいんだもん」
 ベッドに仰向けになって目を閉じる七生実。
 ちょっと不自然に長い睫は、もしかしてエクステンションってやつかもしれない。二十歳を超えた友人は、かつてより何倍も綺麗になっていた。
「尚哉から連絡ある?」
「ううん、七生実は?」
「ないけど、あいつ、大学出たらこっちに帰ってくるらしいよ」
「そうなの?」
 唐渡尚哉。
 真白が初めてつきあった異性で、そして、多分七生実とも、関係を持っていた男。
「こっちで仕事探すんだって、ほら、あいつ、一人っ子だし、親の傍にいてやりたいんじゃない」
「……そうなんだ」
 じゃ、いずれは再会するのかな。
 真白は、ぼんやりと、窓の向こうの景色に視線を向ける。
 一つ年下の尚哉が卒業するのは再来年だけど、その時も、まだ私は、多分ここにいるだろうから。
「七生実は?卒業したらどうするの」
「んー、ここにはもどんない、それだけは確か」
 久々に故郷に帰っても、自宅には戻らず、真白の部屋に泊まるという七生実。
 再婚した母親との関係が上手くいっていないことを知っている真白には、それ以上のことは聞けない。
「……私のために来てくれた?もしかして」
「……そこは、微妙」
 曖昧な答え方しかしないのは、親友の昔からの癖だ。
 真白は立ち上がって、少し風が強くなった窓を閉めた。
「色々あったけど、もう落ち着いたし、大丈夫だよ、私なら」
「………………」
「こっちでも色々うるさいことあったけど、やっと静かになったしね」
 七生実は無言で、ベッドの脇に重ねてある文庫本を取り上げる。
「澪に会う?」
「え?」
 意味がすぐに入ってこなくて、真白は呆けたように立ちすくんでいた。
「あいつも帰ってきてるの、だから、あたしも帰ってきた」
「……………」
 澪。
 心臓が。
 嫌な風に高鳴り始める。
「澪が……なんで?」
「仕事、今週いっぱい休むんだって」
 東京の、どこか遠い世界にいたはずの人が、ふいに生々しい現実味を持って蘇ってくる。
 先ほど窓から見た遠景の中に、にじみ出るように澪の幻影が浮かびあがったような気がした。
 国道沿い、ジーンズに手を突っ込んで、頼りない背中でぼんやりと立っている澪。
 真白は、思わず外を観たが、そこには、先ほどと何も変わらない静かな夕暮れの町が広がっているだけだった。
「澪から……連絡、あったんだ」
「あったよ、つか、真白にできないから、多分私をメッセンジャーにしたかったんだと思うけど」
「………………」
「会いたい?」
 会いたい。
「………………」
 澪に、会う?
(―――俺は消えない)
(俺は真白を置いて、消えたりしない)
(ちょっと答えてくださいよ、あんたも共犯みたいなもんなんだろ?)
(ファンに対する、最低の裏切りですよね)
(彼女と、恋愛関係にあったことは、絶対にありません、そういう意味では何も関係のない人です)
 あ、やだ。
 身体が……震え、て。
 気がつくと、寄り添ってきた七生実に、肩を抱き支えられていた。
「……ごめん、泣かせるつもりじゃなかったのに」
「……………」
 泣いてんだ、私。
 知らなかった、涙って無感動に出てくるものなんだ。
 知らなかった、澪のこと考えると、感情が、どっかで固まって動かないみたいだ。
 しばらく、背中をなでてくれていた七生実は、一瞬、強く真白を抱きしめてくれた。
「くやしいなぁ……」
 悔しい?
 つぶやきの意味が判らず、真白はぼんやりと涙を拭う。
「あー、ごめん、あたしまで」
 鼻をすすった七生実が、必死に涙を堪えているのが、初めて判った。
「真白をこんなにしちゃった奴らが、許せないよ、あたし」
 私を?
「一体、誰恨んだらいいんだろうね、……そもそも、澪がバカなんだけどさ」
「それは違うよ」
 澪は悪くない。
 悪いのは私で、私が澪を、澪の夢を、これから広がっていくはずの未来を、全部。
「私、が」
「わかってる」
 再び震え始めた身体を、なだめるように七生実に抱かれた。
「澪も同じこと言ってた、ほんと、似たもの同士だね、澪と真白は」
「……………」
「俺が悪いんだってそればっか、もうやめなよ、2人して自分を責めるのは」
―――澪……。
 堪えきれずに嗚咽が漏れて、真白は堰が切れたように泣き出した。
 悪いのは私なのに。
 ごめん。
 ごめんね、澪。
 あれからテレビに出なくなった澪。色んな仕事が、全部キャンセルになった澪。
 どんなに悔やんでも悔やみきれない。
 私が――もっと、早く自覚して、気をつけてあげていれば。
「……澪、元気そうだったよ」
 背中をなでながら、七生実。
「本当……に?」
「うん、お母さんの調子よくなったって、嬉しそうだった。あいつ、やばいくらいマザコンだからね、知ってた?」
「ううん、初耳」
「もう中学生だよ?雨が降りそうな度に、あいつ、わざと傘持っていかずに出かけるの、お母さんが迎えに来てくれるの待ってんだよね、すごくない?」
 それは、確かにちょっとすごい。
「私ら稽古生の中でも澪はすごい人気でさ」
「へぇ」
「でも、誰も怖くて告れない、だって澪の背後には、もう恋人みたいにべったりお母さんが張り付いてたから」
 七生実は、東京で、澪の母親がやっていた着付けの教室に通っていた。
 真白の知らない澪の過去。
 少しだけ、気持ちが解けて和らいでいく。
 お母さんと一緒の時の澪ってどんなだったんだろう。甘えん坊……狼はまずいけど、かなりの甘えん坊だったんだろうな。
「どんな人、お母さんって」
「うーん」
 と、そこは、七生実の表情がわずかに翳る。
「病的に厳しいとこあったけど、普段は恋人みたいに澪を頼りきってたよ」
「そうなんだ」
「ちょっと、神経弱い人かなって感じがした。喜怒哀楽に振り回されてる澪が、可哀想な気もしたけどね」
「……………」
 七生実は、お兄さんのことは知らないのかな、とふと思った。
 もしかすると、片瀬家が一番ひどい状況の時に、七生実は、弟子入りしたのかもしれない。
「でも、その振り回されてる感覚が、澪は好きなんじゃないかなぁ、真性のМなのよ、あいつは」
「あはは」
「だからさ、澪は意外に逆境に強いと思うよ」
「……………」
「澪のことは大丈夫だよ、真白」
 そうだね。
 できるなら、お母さんと一緒にいられることで、澪が元の澪に戻ってくれればいいと思う。
 そして、前みたいに輝いて欲しい、光の下で、憂いのない満開の笑顔で。
「………ばちがあたったのかなって、思ってるんだ、私」
 暮れていく空を見上げながら真白は呟いた。
「だから、真白は悪くないんだって」
「そうじゃなくてね、私、ずっと、澪がアイドルなんかやめればいいって思ってたから」
 七生実は、かすかに嘆息して、真白の肩を叩く。
「そんなの、彼女なら当たり前の感覚じゃん」
「……そうかな」
 でもね、それって、言い方変えると、澪に今いる場所捨ててくれってことなんだよ、七生実。
 そして、その通りになっちゃったんだ、今。
 それがね。
「………真白」
 再び零れた涙を、真白は指先で何度も払った。
 それが、こんなに辛いことだなんて、思ってもみなかったんだ……。



                 19


「これは、些少ですが、わが社から、謝罪の気持ちです」
 開店前の薄暗い店内。
 白衣姿のむっつりとした男は、やや猫背の姿勢のまま、じっと机の一点を見つめている。
「本来なら、しかるべき者が、きちんと謝罪にお伺いするべきなのですが」
 イタジは、深呼吸してから、再度、深く頭を下げた。
「現在当社は、風評被害でこうむった経営の建て直しに、社長自ら寝る間もないほど奔走しておりまして、私が代理でお伺いさせていただきました。このたびは、誠に申し訳ございませんでした」
「いや、それは結構です」
 男はぼそっとした声で言うと、日に焼けた太い指で、イタジの差し出した封筒を押し戻してきた。
「片瀬君は、元気ですか」
「は、いや……今は休暇を取らせて、実家の方に帰らせています。あ、本人は非常に反省しておりまして、その」
 片瀬りょうの実家とこの家とは、隣町と言っていい近さにある。
 イタジは、大慌てで付け加えた。
「こ、こちらに無断でお伺いするような真似は、もう決してしないと思いますので」
「……………」
 むっつりと黙られるとやりにくい。
 しかし、この家庭が、今回の騒ぎでこうむった被害を想像すると、やりにくい、などとは無論言ってはいられない。
 当の娘は大学を辞めて引きこもり状態。
 実家であるこの料理屋にも、姉の勤め先にも、嫌がらせの電話や投書が相次いだという。
 今回の事件、唐沢にしろ、イタジにしろ、J&Mが一方的な加害者だとは思ってはいない。が、会社の持てる力の全てを使って片瀬を守ろうとした結果、片瀬にとって邪魔な存在でもある末永真白のことは、むしろ、切り捨ててしまったのが実情だった。
「報告が遅れましたが、法務省の方には、当社から正式に申し入れをいたしました、ネット上に流出した個人情報の削除は、法務省からプロバイダー各社へ要請しています」
「……………」
「その上で、末永様が、提訴をご検討なら、当社は全面的に」
「いや、結構です」
 やはり、むっつりとした声が、イタジの説明を遮った。
「うちから、J&Mさんに申し上げることも、要求することも、何もありません」
 男は、五部刈りのごま塩頭を軽く下げた。
「この度は、娘がご迷惑をおかけしました。どうか、娘のことより、片瀬君のことを考えてやってください」
「……………」
 同郷、そして狭い町だ。
 片瀬りょうではなく、片瀬澪のことを、この親父はよく知っていたのかもしれない。
 イタジは、感謝をこめて、再度、深く頭を下げた。
 そして、頭を下げたまま、続けた。
「ここからは、仕事を離れた僕個人の気持ちだと思って聞いてください」
 返事はない。強面の親父に怒鳴られるのを覚悟して、イタジは膝の上で拳を握り締めた。
「片瀬はいい奴です。仕事に真面目だし、誠実な男です。ただ少し精神面が未熟で弱い、それは彼の性格というより、家庭環境で受けたダメージによるものじゃないかと、僕は思っています」
「……………」
「あの年頃の若者が、恋人が欲しいと思うのは、ごくごく自然の欲求です。片瀬は内面の弱さを自覚している、恋人にすがることで、不安定な自分を支えてきた。僕はそれを悪いこととも思えないし、無理に抑えさせる方が不自然じゃないかと思う」
「…………」
「むしろ、それを押さえ込もうとした事務所のやり方が、片瀬を追い込んだんじゃないかと思っています」
 な、殴られるかな。
「片瀬とお嬢さんを、会わせていただくわけには、いかないですか!」
「…………………」
「万全の注意を払います、その、娘さんの安全は保証します」
 な、何言ってんだ、俺。
 うつむいていると冷や汗が出る。シャツでそれを拭い、イタジはようやく顔をあげた。
 沈黙。向かい合う男の表情は、微動だにしていない。
「……それは、何のためですか」
 心臓が止まりそうな間の後、ようやくそんな声がした。
「わ、……別れるにしろ」
 どういう結論を出すにしろ。
「2人が納得できないままだと、片瀬も、お嬢さんも、前にすすめないと……思うから、です」
「…………………」
 結論は、多分わかっているだろうけけど、お互いに。
 それを、認めさせるためだけの残酷な邂逅。
 しかし、今、自分を責め続けるばかりの片瀬を救えるのは、ここにいる男の娘しかいない。
「あなたは、会社のタレントを守るのが仕事で」
 男の声は静かだった。
「私は、娘を守るのが仕事です、娘がそれを望めば、私はいつでも、あの子を連れて片瀬君の所へ行くでしょう、娘には、この先何年も続く長い人生がある、立直って欲しいと思うのは、親なら誰しも同じです」
「では」
「しかし、今の娘は、私がどう言っても、首を縦には振らんでしょう」
「……………」
 見上げた男の顔は、ひどく陰鬱な悲しみに満ちていた。
 イタジは、店の壁にスプレーの落書きを消した跡があったことや、路上に積み重ねられたゴミ袋の数が異常な数だったことを思い出していた。
 もうすぐ6時を回るというのに、静まりかえった店内は、客が来る気配さえない。
 厨房はさびれて、開店前というより、閉店後のような静けさだった。
「……人の悪意は、底知れない」
「………………」
「私は今回、それを初めて知りました。私も、あなたと思うことは同じです、それほど責められることをしたのでしょうか、うちの娘も、片瀬君も」
「………………」
「私も、家内も、どこに、何をぶつけていいのか判らない、今はただ、そっとして欲しいということだけです」
 何もいえず、イタジはただ唇を噛む。
 椅子を軋ませ、男は静かに立ち上がった。
「お引き取りください、あの子はおそらく、自分で自分のことが許せるまで」
 悲しそうな声だった。
「……二度と片瀬君と会うつもりはないでしょう」



              20


 店を辞したイタジは、のれんの前で立ち止まって、一礼してから背を向けた。
 携帯に着信が入っている。
 事務所から、―――さすがに、店の中で会話を遮って電話に出ることは出来なかった。
「……片野坂、何をしていた」
 唐沢直人。
 しかも、超ド級に不機嫌な声。
「すっ、すいません、末永さんに、例のものを渡しにいかせてもらいまして、ハイ」
 まぁ、受け取ってはもらえなかったが。
「片瀬の様子はどうだ」
 怒ってない。
 ほっとしつつ、携帯を持ち直してイタジは道路脇に寄る。
「昨日から実家で休ませていますが、落ち着いています、ええ、僕も泊まらせてもらってます」
 片瀬にとっては、家出同然に飛び出した実家。居心地は非常に悪いが、仕方ない。
 片瀬に雰囲気の似た(つまり、とっつきにくい)父親にも、イタジは土下座して謝罪した。父子の間に会話らしい会話もないまま、今日片瀬を母親の病院まで送り、これから迎えに行く予定になっている。
「そうか」
 唐沢の声に力がない。
 怒っているというよりは、明らかに疲れている声。
―――大丈夫、かな。
 イタジは少し心配になる。
 末永家に言い訳したのは嘘ではなく、今、J&Mのスタッフは、殺人的なまでの忙しさに追われている。
 真咲しずく、美波涼二、藤堂戒という、三本柱が取締役から抜けることになった株主総会は紛糾し、その代役として、ニンセンドーと、エフテレビから新たな取締役が派遣された。
―――断腸の思い、ってやつだろうな、唐沢さんは。
 取締役を、親族と、そして身内のスタッフで固めてきたJ&Mが、初めて、外部の取締役を受け入れざるを得なくなった。
 そのくらい、今のJ&Mは経営基盤が揺らぎ始めている。
「片瀬から目を離すなよ」
「片瀬の母親は特別病棟で、警備も厳しく、出入りも関係者以外は許可がいります、大丈夫だと思います」
「マスコミには気をつけろ、噂になった女とまた会うんじゃないかと、一部のマスコミが動き出したという情報も入っている」
 そう言い差した唐沢が、そこでふっと息を吐いた。
「テレビは観たか」
「え?」
「まだなら、明日のスポーツ紙を買ってみろ、今後のことは、片瀬が東京に戻ってからだ」
「あの、どういう」
 返事はない、ため息と共に、通話が切れる。
「……………」
 また、何かあったんだろうか。
 イタジは暗い予感を感じて、携帯をポケットに滑らせた。
 片瀬のことでまた何か新しい記事が出たのだろうか、それとも、まだターゲットにされていない、成瀬か柏葉のことか。
「あ、この店だ」
「ネットで観たけど、あんまり綺麗な子じゃなかったよねー、片瀬って趣味ワルー」
「女が騙してんだよ、性格悪そうだったじゃん」
 締め切られた店の横を、高校生風の女連れ2人が通り過ぎいてく。
 イタジは、暗い気持ちでアスファルトに刻まれた自身の影を見つめた。
―――今後の、……ことか。
 唐沢の狙う起死回生の一手は、来夏公開の緋川主演のハリウッド映画の興行収入と、そして急きょ、前倒しでデビューを決定させた関西のホープ「なにわJAMS」。
 今、事務所は、新体制の下、総力をあげて「なにわ」デビュープロジェクトを進行させている。
 言ってみれば、この新星の輝きでもって、ストームのスキャンダルを消し去ろうというのだろう。
 つまり――すでに唐沢の構想から「ストーム」は消えてしまったことになる。














 ※この物語は全てフィクションです。



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