AM10:12 東京ドーム東口




「うわっ、すごい人……」
 美月奈緒は、思わず気おされて立ちすくんでいた。
 島根から単身上京してきたのは昨夜のことだ。初めての東京。町も人も別世界を見ているような気がしてならない。
 入り組んだ街、さらに入り組んだ交通網、地下鉄やらJRやら、こんなに乗り継がないとたどり着けないものなんだ――面積でいえば、故郷の半分以下の都市なのに。
 それにしても、この人の多さは予想外だった。電車の中からそれらしい人(バックからうちわの柄を見せている)を多数見かけたから、もしかして、と思ったが、現実は想像をはるかに大きく超えていた。
 すでにドーム前には、無数のファン集団が結集しつつある。人、人、人、見渡す限り人の頭。頼りにしていた目印が見えず、奈緒はまたもや立ちすくむ。
「チケット、持ってますか」
 通りすがり、泣きそうな目をした女の子が声をかけてきた。まだ顔が幼い。不自然なほど黒い髪に、ゴスロリチックな黒のドレス。着飾ってはいても、声に、地方訛りがある。
 似たような掛け声、ドレスアップした女の子たちの列は、駅の構内からずっと続いている。それでも奈緒は、ふと自分に近いものを感じ、その少女の前で足を止めていた。
「ごめんなさい、私も持ってないんです」
 奈緒がそう言うと、少女は少しだけ笑顔になった。
「じゃ、あんたも無理だよ。今日はここで立ってても無駄」
 そして、砕けた口調で奈緒に話しかけてくる。
「さっきダフ屋のおっさんも愚痴ってた。こんなに余りの出ないコンサートも初めてだって」
「私、観に来たんじゃないから」
 奈緒もまた、同郷の訛りに気持ちをほぐされて、自然に口調を緩めていた。
「じゃ、あんたも応援のクチ?」
「うん、これ」
 どの時点でつけていいのか判らなくて、ひとまずバックの中にしまっていたもの。
 奈緒は、ブルーのリボンを取り出した。
「つけたげる」
 ゴスロリ少女が、それを奈緒の右手首に結んでくれた。奈緒も、少女が差し出してくれたリボンを、同じように結んでやる。
 支援ネットで告知されていた「J&M応援団」の募集。当日、ドーム周辺でコンサートを見守ろう。ストームと一緒に年を越そう。参加資格は、右手首に青いリボンをつけていること。
「今回は、コンサートの全部がネットで見られるじゃない」
 鮮やかなブルーを見つめながら、奈緒は言った。「こんな師走の寒空に、一体何人が集まるのかと思ったら、すごい人だからびっくりしちゃった」
 よく見れば、いたるところに手首にブルーのリボンを結んでいる人たちがいる。応援うちわを持ち、手造りの旗や看板を手にしている。まだ開演まで10時間以上ある。こんな時間に集まるような酔狂は、もしかすると、ほとんどが応援組かもしれない。
 生でコンサートを見られなくてもいいから――せめて、近くで一体感だけでも味わいたいと願う人たち。
 段差の上にしゃがみこみながら、少女はにっと笑って奈緒を見上げた。
「あたし、実はヒデのファンなんだ。むしろストームって嫌いだった」
「あ……そうなんだ」
「あんま、かっこいい人いないじゃん。片瀬はキモいし、後は誰って感じだし」
「そ、そう?」
 微妙にむっとする奈緒だったが、まぁ……実のところ、奈緒は奈緒で、ヒデ&誓也があまり好きでなかったりする。
「あっちの一団はスニーカーズのファンなんだよね。向こうはサムライ。今ここに来てんのはさ、多分、ストームのファンっつーより、J&Mがとにかく好きでしょうがないって人たちじゃないのかなぁ」
 頬を手で抱いて、少女は夢見るよう眼差しになる。
「不思議だよね。ヒデも誓也も、晃一も剛史も、別に消えたわけじゃないし、毎日テレビで見るんだけどさ。なぁんか違うんだよね、J&Mじゃないってだけで、なんか別人になっちゃった感じ」
「うん……」
 なんとなく、その感覚は理解できる。
「俳優やったりバラエティやったり、そんなのも確かにいいんだけどさ。違うんだよね。あたしはアイドルしてるヒデが好きなんだ。キラキラの衣装きてさ、背中に羽なんかしょっちゃって、黄色い歓声に囲まれて、歌って踊って手振ってくれるヒデが好きなんだ」
 ストームがさ。
 一瞬寂しげな目になった少女は、それでも笑って顔をあげた。
「もうなくなっちゃったJ&Mを、こんな形で復活させてくれるんなら、あたしはもうなんだってするよ、どうやったって応援する」
「うん」
 奈緒も微笑して、それから別れを言って歩き出した。
 一人だという心細さは、いつの間にかなくなっていた。
 私の手にはリボンがある。今日初めて会って、そしておそらく二度と会うことのない少女が結んでくれたリボン。
 あらためて、この企画を考えてくれた支援ネットの管理者を、奈緒はすごいな、と思っている。右手首のリボンは、決して一人では結べない。誰かに結んでもらわなくてはならないのだから。
 待っていた携帯が震えたのは、その時だった。
「翔君?」
 奈緒は急いで携帯を耳に当てる。
『すごい人だろ、外』
 急いたような、恋人の声が耳元で響く。
 広島の専門学校で音響の勉強をしている、高校時代からの奈緒の恋人――桜木翔。
 今回のドーム公演では、自らが主催者に連絡をとり、ボランティアスタッフとして志願した。そして三日前から、同じ専門学校の友人を引き連れて上京している。
「準備終わった?」
『まだ真っ最中。夕べから寝てないんだ、きついわ、マジで』
 やっぱ男の人ってすごいな、と奈緒は思う。J&Mなんて、奈緒からすれば天の果てにいるような存在なのに、恋人には「アニメや漫画のキャラじゃねーんだから、いつだって会えるだろ」なのである。
『昼、一緒に食おうっつったけど、無理かもしんねー。とにかくセットのでかさが半端じゃねーから、ちょっと時間がずれこんでる』
「いいよ、どっちにしても無理だよ、外じゃ」
 まだこんな時間にも関わらず、駅から延々と続く人の群。ガイド誌では、近くにファミレスがあるとのことだったが、間違いなく満席だろう。
「グッズ販売、2時からだったよね。早めに並んどくし、私」
『スタッフ専用ゲートがあるんだよ。ガード厳しいし、パスがないと入れないけど』
 電話の背後で怒声が聞こえ、翔の声が慌ただしくなる。
『俺がなんとかするから、中に入ってこいよ。手伝いは多い方がいいんだから』
「いいよ、それは」
 奈緒は、毅然とした声で、それを拒否した。
「今日のコンサート、見たくても見られない人がたくさんいるんだよ。私は最初から、外で応援するって決めてるんだから」
『そういうと思ってたけど』
 翔が、嘆息する気配がする。
『外、マジで大丈夫か』
「大丈夫って?」
『いろんな意味でだよ。なんかこう、妙な感じなんだよ、中も中で』
 妙な感じ……?
『やたらめったらピリピリしてんだ。特にストームの関係者なんかバタバタでさ。最初は取材オッケーだったのに、今は記者も全部シャットアウト。控え室の前には厳重にガードがついて、誰も近寄れない感じになってる。ものすごいケンカしてたよ、取材陣とスタッフの人が』
「……そうなんだ」
『段取りも予定も狂いっぱなしだしね。マジで大丈夫なのかな、このステージ』
 恋人の呟きを最後に、電話は切れた。
 奈緒は、わずかな不安を感じつつ、携帯をバックにしまう。
 今日のコンサート。世間では最後まで賛否両論だった。
 一説には、これでJ&Mそのものが解散するのではないかという噂まである。
 奇蹟の無料DLの開始。唯一のビックビジネスであるこのコンサートでさえ、最終的にはネットで無料中継されることが決まった。DVDはこれで売れなくなるだろう。投資システムは崩壊し、多額の借金を抱えたまま、J&Mは終焉する。そう囁かれている。
 けれど奈緒は確信している。
 そんなこと、絶対にない。
 インターネットを通じ、奇蹟を、そしてストームの生の姿を世界中に届ける。その本当の意味が判っていないのは、多分テレビで騒いでいる人たちの方だ。







AM11:21 渋谷NKKホール


「今から最終リハ入ります。出演者の皆様は、ホールに集合お願いします」
 スタッフの慌ただしい声が通路に飛び交う。
 本番まであと8時間を切った。
 年末の、日本最大の音楽イベント「紅白歌合戦」。
 今夜、ここ渋谷のNKKホールに、2005年の芸能界で、もっとも光を放った綺羅星たちが集結する。
 テレビ、衛星で世界に向けて中継されるその絢爛豪華なステージを見ながら、日本人の半数が新しい年を迎えるのだ。
 まさに、日本が世界に誇るイベントである。
 眼を閉じたまま今夜の流れをイメージトレーニングしていた貴沢秀俊は、ゆっくりと顔をあげた。
 大丈夫、セリフも段取りも、全て頭に入っている。気持ちも、怖いくらい張りつめている。完璧な笑顔、完璧な振る舞い、どこで涙を見せるべきか、そのポイントさえ、全てが頭の中に入っている。
 今夜は自身にとって、記念すべき夜になるだろう。今年の終りの顔になり、そして新しい年の顔になる。今夜の主役はオオトリが決まっている北山三郎でも、和多アキ子でもない。この――俺だ。
 年明けからは自身が主演する大河ドラマの放送が始まる。その前に放送が決まっていた綺堂憂也との共演ドラマは、別の企画に流れてしまったが、それは、ささやかな躓きにすぎない。
「よっ、ヒデ」
 立ちあがった貴沢の視界、誰も入れない控え室の扉から、ひょい、と一人の男が顔をのぞかせた。
「悪いが、今からリハーサルだ」
 貴沢はペットボトルの水で唇を潤してから、すでにユニットとして活動することがなくなった相棒を見上げた。河合誓也。
 スーツ姿の河合は、サングラスを外し、おどけたような笑顔を見せる。
「わりーわりー、もっと早く顔出そうと思ってたんだけどさ。今日は何?お前のまわり、みょーにガードが固いのな」
「……………」
 それには答えず、貴沢は冷やかに視線をそらす。
 理由は判っている。12月も終わりになって急きょ紅白出演が決まったゲストアーティストのせいだ。その件で取材を受けさせないために、貴沢のスタッフが必要以上にピリピリしているのだろう。
 河合にも少し考えれば判ることだろうに、その呑気さには、相変わらず殺意さえ覚えてしまう。
「ま、過去のことだ」
 貴沢は、冷めた声で呟いた。
(ねぇ、生きてるより、死んだ方が楽だと思わない)
(私、待ってるから、来年の今日、ここであなたを待ってるから)
 鬱陶しくて思い出すことさえなかった。いっそ、切り捨ててしまいたい過去。
「それにしても寂しいね、常蓮だったギャラクシーもMARIAもいない紅白なんてさ」
 差し入れのクッキーを口に挟みながら、河合は本当に寂しそうな目になった。
「みんなアイドルなんかやめて、今は好きなことやってんのかな。ま、俺もそうなんだけどさ」
 解散し、それぞれ独立したギャラクシーは、テレビ、映画、舞台と積極的に進出をはかり、それぞれが俳優としての道を確かなものにしつつある。
「緋川さんの舞台も、そういや今夜が楽日だったよな」
「どうでもいいことだ」
 貴沢は吐き捨て、上着を掴んで歩きだした。
 そう、もう全ては終わってしまった過去のことだ。
「誓也、早く客席にいってろよ。終わったら二人で飲みに行こうぜ」
 ギャラクシーもストームもJ&Mも。
 もう、俺の人生には、なんら関係ない過去の存在。
「東京ドーム、トラブってるって知ってるか」
 が、次の河合の言葉で、貴沢は足をとめていた。
 東京ドーム。
 意識から完全に除外していたが、今夜、ストームのコンサートが、その東京ドームで開催される。
「ごめん、言う気はなかったんだけどさ。さっきスタッフさんが噂してた。出演予定だったバンドやダンサーが、直前になってキャンセルしちゃって、現場はもうばたばただって」
「…………」
 貴沢は無言で眉を寄せる。
 また、うちの事務所の妨害か――たかだか今年限りでつぶれるストーム相手に、どうしてそこまで執拗なのか。
 今夜、ホテルプリンスで、テレビ関係者を集めた大規模なパーティが開かれる予定になっている。主催は東邦EMGを退いた真田孔明。おそらくその場で、テレビ局各社の意思統一をはかるつもりでいるのだろう。
 ストームはテレビから追放される。
 コンサート収益がこれ以上見込めないJ&Mは、それで終わる。
 残酷なようだが、これが巨大な力に刃向かったものの末路、揺るがせない現実だ。
「みんな、なんだかんだ言っても、ストームのこと心配してんのかな。今もここに着くまでに、いろんな人に聞かれたよ。東京ドーム、行かないんですかって」
「それで?」
 貴沢は親友の尽きない饒舌を遮った。
 河合は、どこか曖昧な微笑を浮かべて、顔を上げる。
「いや、お前は心配じゃないのかなーって思ってさ」
「観客はバンドやダンサーを見に来るわけじゃないんだ。そんなもの来なくたって、どうにでもなるだろう」
「それだけならいいんだけどさ」
 笑いを消した河合の目に、暗い影がよぎったような気がした。
「ガセだったらいいんだけどさ、とにかく現場はガードが厳しくて、誰もストームに近づけないみたいだから」
「…………」
 なんの話だ。
「貴沢さん、何やってんですか、早く早く」
 通路からスタッフの焦燥した声が飛ぶ。
 貴沢は足をとめたまま、どこか陰った相棒の顔を見つめていた。







PM1:23 東京ドーム 音響編成室


「テープの編集を急いでくれ、もう時間がない、できる範囲でなんとかしろ、いざとなったら、俺がアドリブで繋げるから!」
 インカムを外した前原大成は、苛立って髪をかきあげた。
「この場面はカットしてください。繋ぎをGからKに修正して」
 背後では、まなじりを吊り上げた矢吹一哉が、照明スタッフに変更を指示している。
 今朝になって、急きょキャンセルすると言ってきたバックダンサーとパックバンド。
 どちらも、浅葱悠介が推薦したインディーズの逸材で、昨日の打ち合わせにも、普段どおり顔を見せていた。
 それが――いきなり。
 東邦の圧力だろう。
 前原は疲れた息を吐きながら思う。誰も彼らを責められはしない、誰だって自分が可愛い、彼らがいずれ、プロになりたいと切望しているならなおさらだ。
 しかし、現実は過酷に前原に襲いかかってくる。
 コンサート開始まであと8時間を切った。今から代役を探すのは不可能だし、いたとしても、この短時間でコンサートの流れと楽曲を覚えさせることなどできない。
 生演奏を予定していた全ての楽曲は、テープに変更しなくてはならない。が、これまでのリハでアレンジを加えた個所が随分あるから、はっきりいえば、既存のテープでは対応しきれない。
「なんとかなりそうですか」
 背後から忙しい声がした。片野坂イタジ。
 この二日、ほとんど寝ていない男の目は、すでに赤く充血して腫れあがっている。
 前原は、無理に作った笑顔でイタジを見上げた。五万五千人が見守るドーム、そして世界に向けて発信されるコンサート中継。何もかも初めての上に、音響は予想を超えたバグだらけ。正直、プレッシャーで胃がすりきれそうになっている。
 が、どんなに苦しくても絶対に弱音を吐くわけにはいかない。
 同じように、ぎりぎりの状況で、それでも諦めずに頑張っている仲間たちがいる限り。
「やれるだけのことはやりますよ。ただ、あいつらには無念だとは思いますが、アレンジした部分は、全部白紙に戻す必要がある」
 自身の無念さを押し隠して、冷静な口調で前原は続けた。
「生で歌い、その間隙で踊りをみせるために、随分曲をアレンジしましたからね。振り付けもそうだ、それを全て、見なおす必要があると思います」
「そうですか……」
 目をすがめたイタジの声も落胆している。
 こめために。
 今夜限りの一期一会のステージで、今のストームのすべてを届けるという目的のために。
 五人がどれだけ努力して、心血を注いでここまで曲をつくりあげてきたか、それは前原も、そしてイタジもよく知っている。
 が、無念だが仕方がない。今はただ、前を向いて走り続けていくしかない。
 前原は気持ちを切り替えて顔を上げた。
「とにかく、できるだけのことはします。テープは一時間もあれば完成する。最終リハーサルは一時間遅れでいけると思います」
「よろしくお願いします」
 イタジが深々と頭を下げる。が、顔をあげたその表情はひどく暗いものだった。
 嫌な胸騒ぎを感じ、前原は眉をひそめていた。
「まさか、まだ来ていないんですか」
 その不吉なニュースは、メインスタッフだけに内々に知らされていた。
 しかし、その時はまだ朝の十時前だった。交通事情、体調、事故、到着が遅れる理由はいくらでもある。
「携帯は」
「繋がりますが、出ません」
 イタジの声は、沈鬱な絶望をにじませていた。
「マンションには戻った痕跡がありませんでした。夕べ、事務所で打ちあわせをしたのが最後です。帰国されたご家族にも連絡をとってみましたが、やはり判らないとのことでした」
「警察には」
 まさかと思いながら、前原は訊いた。
「相談しましたが、部屋を荒らされた形跡がないのと、駐車場から車がなくなっているのとで、本人の意思で、外出しているのではないかと」
「………………」
「状況が状況ですから……逃げたのではないかと、言外に、そう言いたいようでした」
「そんなバカな」
 あり得ない。
 柏葉将に限って、それは絶対にあり得ない。
 しかし今、五万五千の観衆が取り巻くドームで、その実質主役となるアーティストの一人が到着していないことは事実なのだ。
 開幕まであと7時間。
 このドーム周辺の込み具合を考えると、少なくともリハーサル開始時刻には間に合わないことは確実だ。
「矢吹さんが」
 しぼりだすように、イタジは言った。
「最悪の場合を想定して、柏葉将抜きでの構成を今から組み直してくれるそうです。本当に、本当に最悪の場合、ですが」
「そうならないことを祈りますよ」
 そうなれば、最悪なんて生易しいものではない。
 前原の脳裏に、埼玉アリーナの悪夢が蘇る。
 あの時、コンサートを妨害するために送りこまれた刺客は、おそらく今日も、会場のどこかに紛れ込んでいるだろう。
 何度も中止を検討するよう要請し続けていた警察は、今も、何か騒ぎが起これば、即刻中止勧告を出すべく、手ぐすねを引いて待っているに違いない。
 無論、それ以前に観客は動揺する。五人のはずだったストームが四人だった。中には、怒りだす者もでてくるだろう。
 柏葉将を欠き、動揺を残したままステージにあがる四人に、果たして五万の観衆を御しきれることができるのか――。
 全ての答えは、幕が上がるまで判らない。
 













 

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